2009年1月22日木曜日

平成の建白書?への期待

20日に開かれた港区区役所・支所改革の講演会「区民起点の自治創造に向けて」には,多くの職員の方々,そして区民の方々にもお集まりいただきました.ありがとうございます.副区長からの締めのお言葉も,私の講演をご理解いただいた上での的確なもので,総合支所というシナリオを選択して終わりでない,むしろこれからという趣旨を汲んでいただけてうれしくおもいました(事前に早めに講演レジュメを出した甲斐もありました!).

さて,講演終了後,一路(といっても空路),松山へ.夜になってからの到着でしたが,自治大OBの県の職員の方々などと市内某所(会員制だそうです)で楽しい懇親の場を設けていただきました.貴重な情報をたくさんいただきました.前神さん,ありがとう!お約束のお料理写真です.こちらでは,東京のほうと違い,こりこり感のある刺身が好まれるというのを教えていただきました.確かに歯ごたえがありましたね.
今回訪問のメインは,行政システム改革課での県政改革,とくに佐賀県に次ぐ協働化テストの実施についてのヒアリング.改革全般の流れをわかりやすくお話をいただきました.財政状況がますます厳しくなってきたなか,これからが正念場ですね.
昨年訪問時には行く余裕がなかった坂の上の雲ミュージアムにもヒアリング後立ち寄ってみました.安藤忠雄さん設計の建物で,コンクリの打ちっぱなし,細い廊下に特徴が現れていますね.館内ではいくつかのビデオが上映されていますが,そのなかで明治政府初期の国民からの建白書のくだりがありました.考えてみるに,協働化テストも,単なるアウトソーシングを超えた建白書ともいえるのではないでしょうか.鉄道敷設のような大事業はこのご時勢望めないとしても,スケールの大きな構想が生まれ出てほしいものですね.