2010年3月29日月曜日

牧水がごとく

先週金曜日は,練馬区で基本構想策定シンポジウムのコーディネータを,土曜日は新宿区自治創造研究所の地域コミュニティの再生をテーマとしたシンポジウムのパネリストを,そして日曜日は,みなかみ町新治地区の地域協議会の勉強会で住民主体のまちづくりに関する講演を,と珍しく出ずっぱりでした.土曜の夕方からはじめて訪れた旧新治村ですが,点在する旧養蚕農家の建物がとても印象的(もっと地域資源として活かして,とあちこちで話してきました).
講演前に匠の里を案内していただきました.三国街道の要衝らしく歴史ある地域だけに,もともと畳職人や鍛冶職人など匠の技の集積のあったところから,須川の集落を整備した事業.とてもきちんと行き届いた雰囲気のよい街となっています.地域全体を底上げする上で,この地域の一層のパワーアップが期待されますね.改修された堰には地域の住民の手で花がきれいに飾られていたりします.
猿ヶ京の民話と紙芝居の家を訪ねました.老舗旅館の大女将で代表の持谷さんのお話もうかがえました.まき絵や紙芝居はアニメの源流,と聞き,先日の練馬区のシンポではパネリストのお一人で地元民の松本零士さんをお招きしたように,練馬区がアニメを核に地域づくりをしようとしているのを未来プロジェクトとして基本構想案に取りまとめたこともあって,思わぬつながりに,感慨深くもありました.
きれいでおいしい水や取れたての新鮮な食材で食を味わい,湯宿や猿ヶ京の温泉につかり,贅沢な週末を過ごしました.が,ご覧のとおり,季節はずれの雪.氷点下の寒さに震えました.
ちなみにこの地は,若山牧水や与謝野晶子をはじめとする文人がたびたび訪れ,足跡を残しております.