2009年12月13日日曜日

久しぶりの高浜市訪問

数年ぶりに高浜市にお邪魔し,すでにブログでもPRしたまちづくりシンポジウムに参加してきました.600名定員の会場はさすがに満員とは行きませんでしたが,皆さん熱心に聞いておられた様子が壇上からもうかがわれました.大森彌先生の基調講演でぐっと聴衆をひきつけたうえで,第2部ではゲストでお招きした宝塚市中山台コミュニティの飯室さんはじめ,地元のまち協のリーダー役の板倉さん,神谷さん,そして磯貝市議会議長,吉岡市長といったパネリストの方ががそれぞれの持ち味を出されて,よいシンポになったのではと自画自賛させていただきます.

高浜市はいち早く〝構造改革〟を打ち出しましたが,これは単なる削減ありきの行革に終始するものではなく,地域からの自治を大切にして着実に実践を積み重ねることを重視する取組みでもあります.今年までに全市5つのまちづくり協議会が順次立ち上がったのもその現れです.市民を起点とした地域からの自治という観点から,ちょうど始まったばかりの総合計画策定,自治基本条例の作成のための市民会議からも,高浜市方式とよばれる試みが出てくるのでは,と期待しています.議会基本条例の動向もとても気になりますね.

これまでの行政のあり方は〝丸抱え〟(役所(しかも縦割りの原課)が抱え込んで,住民にはおろか役所に対しても閉鎖的)か〝丸投げ〟(予算や人がいないからとアウトソーシングしっぱなし)かといった住民・国民の期待を裏切り信頼を失うような対応が目に付きました.そうではない自治のかたちを目指す高浜市にはこれからも注目です.ぜひ高浜市ならではの「自治のかたち」=constitutionという意味での「憲法典」を編纂し,〝高浜市民自治法体系〟を打ち立てて欲しいものです.

このシンポの担当の鈴木さんを始め,野口さんなどリーダー塾関係者にもお世話になりました.ついでですが,今年のリーダー塾の現地調査(愛媛県)のスナップは,すでにブログに紹介したものも含めて,こちら