2007年12月22日土曜日

ブックログ:中澤圭二『鮨屋の人間力』

先日のMX収録前日からのどの調子がおかしくなり,収録は何とか乗り切ったものの,昨日の年内最終授業日はガラガラ声で講義.そして今日は本格的な風邪で,さえない一日(でも,でも,随分といろいろなレポート,論文類にコメントさせていただきました.コメントの時は集中してますから,大丈夫.エッヘン).

早く元気を回復して旨いものを食べる!という意志で風邪を克服しようとめくったのが,中澤圭二著『鮨屋の人間力』(文春新書,2007年)

最近の鮨屋の風潮に対して,「ビジネスは悪いことではありません.けれども,「職人の分」ということを私はいつも思うのです.・・・鮨職人というのは,お客様に鮨を握って食べていただき,幸せに帰っていただくということを目的に仕事をしています」と.自戒のことばとしたいものです.

また,弟子の教育に関連して,「マニュアル化した文章で人は育たない」とも.「だから私は,諦めずにみんなでディスカッションしたりしながら,なんとか育てようとこれまでやってきたわけです」と.これまた自戒のことばとしたいところ.

さすがその道で一流の方,気楽に読める本ですが,ちょっとした気づきを与えてくれます.

ということで(?),鮨の微妙な味わいはまだ無理ですので,本日は,ガーリックのきいたご近所の家庭的でリーズナブルなイタリアンで元気をちょっといただきました.