2008年3月25日火曜日

炭坑の街:夕張,そして穂別へ










千歳空港から約1時間半近く経ち,ようやく夕張市街地に入りました.途中,3月末ともなれば山肌がところどころ露わとなった雪山や,繰り返しわたった夕張川は,悠然とした自然を感じさせるとてもよい景色なのですが,街の随所に,現在の夕張市の厳しい現状を感じさせる光景が見て取れたのも事実です.

今回の旅は,むかわ町穂別地区の地区協議会の視察&アドバイスがメインでしたが,その前に,夕張市に立ち寄ったのです.空港に迎えに来ていただいた,むかわ町の山岡さん,東さんとともに,夕張市役所に立ち寄り,事前にお願いしていた,都派遣職員の百沢さん,鈴木さんと市役所近くのそば屋で,ボリューム満点のカレー蕎麦をすすりながらお話を聞かせていただきました.

二人とも,若いながらも(20歳代),とてもしっかりした職員で,着任2カ月のあいだに,都庁とは180度異なる世界をしっかりと体験し,学び,この地域に貢献しているようで,頼もしい限りでした.百沢さんは,都立大出身(経済学部卒)ということもあって,立ち行かなくなった近場の市の施設(例えば,農産物加工処理場のメロン城など)や炭坑住宅などを案内していただき,貴重な昼休みの時間を私のために割いていただきました.この場を借りてお礼を申し上げたいと思います.

写真(左,市役所前)でも分かるように,道の端には高々と雪が積まれています.この量の多さに,むかわ町の山岡さんも東さんも驚かれていました.むかわ町は,夕張市の南に隣接するのですが,海に面した土地だけにこれだけ雪が降ることはないとのことで,同じ北海道でも,随分と気候が違うということが分かります.因みに,市役所のすぐそばの民家が,雪の重みでつぶれてしまい,その撤去作業がされている現場も見ました.

写真右は,北海道物産センター夕張店に立ち寄ったとき,東さんが買われた石炭シュークリーム.石炭の味(?)は分かりませんが,メロン味のクリームはなかなかいけます.お店のおばちゃんが言うとおり,イカスミと違って,確かに,口は黒くなりません!

夕張を経由して,昨年11月以来ぶりに,むかわ町穂別地区に入り,夕方5時からの地域協議会に参加しました.これまで議論してきた今後の取組み方針を詰めるというのがメインテーマで,長らく町議を務められ,住職でもあられる久保田会長のユニークな会議運営のなか,委員からしっかりした意見が次々と出され,美しいまちづくりをテーマにまち歩きやマップづくり,地域での交流をテーマとした目に見える活動を4月に行うことがしっかりと決定されました.

そして,会議終了後,委員のお一人である高野さんのレストランcafe木蓮にて懇親会.ますます絶好調の久保田会長をはじめ,高野さんの素晴らしい料理を堪能し,楽しい会となりました.木蓮は,昨年穂別に来たときも昼食をいただいたのですが,豚の角煮をはじめとして料理がおいしいだけではなく,とてもおしゃれなお店.おすすめです(またもや写真を取り忘れたのは大失敗).

そして,本日は,朝から,昨晩も随分とお酒を酌み交わさせていただいた,横山副町長,東さん,山岡さんに合併後の穂別地区の合併後の地域づくりの取組みについてお話を伺いました.昨日は,人事異動内示というご多忙の中でしたが,貴重な時間を割いていただきました.

そして,最後.山岡さん,今井さんに空港まで送っていただく途中,昼食に立ち寄ったのが,そば哲.辛味そばをいただきましたが,久しぶりに香り立つそばを味わいました.