2008年9月21日日曜日

〝天空の水族館〟~土地の記憶,水の記憶

六本木から麻布十番あたりにかけては江戸時代から金魚の養殖が盛んで,最近まで釣堀などもあったことは有名.六本木ヒルズももともとは金魚養殖が行われていた場所だったそうで,中沢新一氏も『アースダイバー』(講談社,2005年)で触れています(貧乏旗本の副業だったとか).

とすれば,昨年,そして今年と,六本木ヒルズ上層部のTokyo City Viewに忽然と水族館が現れても何の不思議もないのでしょうね.

ということで,そろそろ期末ですので,スカイ・アクアリウムⅡに本日はじめて行って参りました.入り口は,人気者のクマノミたち.カクレ,トウアカなどなど様々な種類が迎えてくれます.写真のような角度ですと,水槽を通して東京の街を一望できます.

こんな屏風型の水槽もあったりして,少々窮屈そうに金魚たちが泳いでいます.

どちらかといえば,おしゃれなディスプレイで大人向け,23時まで営業で,間違いなくデートスポットといっていいのでしょうね.ちらほらと子供連れもいますが,カップル比率は通常の水族館とは比べものになりません.


こんなゆっくりと回転する大きな球体の水槽もあったりします(ホームページには私の写真よりよほどましなものがいろいろありますので,ご参照を).

一つ上の階の森美術館で開催中の「アネット・メサジェ:聖と俗の使者たち」展ものぞきました.水族館につられてあがってきたのだろう子供たちの姿も見られましたが(なにせ共通券ですから),小さい子供たちにとっては,これはちょっと引いちゃうでしょうね.